信じゆく 光る 5つの輪の向こう

嵐さんが踏み出す次の1歩についていきたくて。

鳴海校長のお言葉

心にすごく響いたので書き留めておきます。

 

 

 

君たちの心を傷つけたのならば、僕の失敗です。本当にごめんなさい。

 

ただ、あえて言わせてもらいます。こんなこと社会に出れば普通にあります。社会では、人は公平に扱われません。必ずどこかで線引きされ、評価され、誰かが選ばれ、誰かが落とされ、そうやってそれぞれの居場所が決まっていくんです。

 

卒業したら就職する人たち、立ってもらえますか?就職組、立ってください。

社会に出たら理不尽なことがたくさん転がっています。今君は、君たちは、僕に腹立ててるかもしれないけど、社会での理不尽なんてこんなもんじゃないよ。それは、覚悟しておくべきです。もちろん、入った会社がブラックだったら、そんなのはすぐに辞めてもいい。次の仕事を見つけるのは大変かもしれないけど、でも、心を病んだり、命を落としたりするような職場だと思ったなら、さっさと逃げていいんだよ。でも、さっきも言ったように、理不尽なことは当たり前におきます。理不尽な人はたくさんいます。ちょっと嫌なことがあったからって、それだけで心が折れてしまったら、この先生きていけません。そんなときに、まさに線引きです。どういうときに頑張るのか、どういうときに逃げるのか、よく考えて、線引きしてください。

 

座っていいよ。

 

専門学校に進む人たち、立ってください。

うん。自分の将来のことを今から決めて、そのための勉強を選択したことは素晴らしいと思います。でも、ここでもやっぱり、現実の厳しさがあるんだ。専門学校で習うことは、まぁおそらくどの業種もそうだと思うけど、基礎中の基礎。実際にその職場に行っても、最初は何もできないと思います。その仕事で必要なスキルは、現場で学んでいくんです。だから、「こんなはずじゃなかった」って思っても、それは普通のことだと思ってください。仕事をして、お金をもらうということは、簡単なことじゃないんです。

 

座っていいよ。

 

大学に進学する人たち、立ってください。うん。この中のどれくらいの人が勉強をするために進学するのか、まぁ僕はよく分かりません。でも、大学を卒業した方が就職に有利だからとか、今将来やること決められてないから、とりあえず大学に進学して、それから考えようという人もたくさんいると思います。でも、でも、あえて言います。今の京明館高校のレベルで、つまり皆のレベルで入れる大学は、決して就職に有利といえる学校ではありません。多くの企業は、大学のランクを採用のポイントに入れています、それが現実です。だからこそ皆は、大卒という肩書ではなくて、一人の人間として、人間力で勝負しなければならないんです。だから、大学の4年間は絶対に無駄に過ごしてはいけません。まぁ僕の経験上から言うと、大学のいいところは自由が増えるところです。受けたい授業を自分で選択することができるし、毎朝決まった時間に「起立」「礼」なんてのもありません。あとは、まぁそう、キャンパスで、一人でいても全然大丈夫。高校だったら付き合いが悪いヤツ、とか思われるかもしれないけど、大学だったら、誰も、なにも言いません。でも、大学に入れば戸惑うこともあるかもしれません。例えば、例えば、政治学部に入ったらどんな授業があると思う?どんな政治?例えば18世紀のイギリス政治について勉強したりするわけさ。いやもうこれはもう…高校以上に「これは一体何の役に立つんだろう」って思うかもしれない。でも仕方ないんだ。大学は専門的なことを勉強する場所なんだから。だから、受けたいと思う授業があれば面白いかもしれないけど、そうでなければ、単位のために、卒業するためだけに頑張らなければならない。それが、大学という場所です。でも、そこで勉強するのは学問だけではありません。僕が広島から東京の大学に来て思ったことは、とにかくいろんな奴がいるっていうことなんです。同じ学年にも、まぁ上にも下にも、いろんな人間がたくさんいました。まぁそんな奴らと、まぁとにかく話したりするわけさ。うーん、教室とか、サークルの部室とか、居酒屋とか。真面目な話からどうでもいい話まで、まぁとにかく、熱く議論をたくさんしました。そうすることで、自分の視野が広がっていくんです。うん、君なんかそういう体験をすることで、すごく成長できると思うよ。今回、皆に指摘されて、僕は問題に気付くことができました。やっぱり人と人は正面からぶつからないとならない。黙ってないで、行動を起こさなければならない。そういうことを皆は僕に思い出させてくれました。大学に行く皆は、これからの4年間がこの先の人生を決めるくらいに思っていなければなりません。僕たち企業の人間から見ると、ダメなヤツはすぐにわかっちゃう。どんなに自己アピールしてもどんなに話盛っても、嘘はすぐ見抜かれてしまいます。だからそういった場所で君たちが語るべきことは、実際に自分たちが体験したことや自分たちが感動したこと、感じたこと、そういったことでなくてはなりません。

 

座ってください。

 

君たちはまだ10代です。これから10年後20年後、どうなるかなんてわかりません。まぁもちろん、将来どうなりたいかもう決めていて、逆算して、それに向かう努力をして実際にそうなれれば、まぁそれはそれでいいけど、もし今将来の自分がイメージできていなかったとしてもそれはそれで構いません。だって、10代の君たちが思いつく仕事なんかたかが知れてんだから。

これから皆はたくさんの人に出会うと思います。いろんなことを体験して、色んなことを考えていくでしょう。そうした中で自分がどういう人間なのか分かっていき、自分にふさわしい仕事が見つかっていくと思います。まぁそうした中で、君たちのことをわかってくれる誰かが、「こっち来たら?」なんて誘ってくれることもあると思います。そうやって自分の仕事を見つけた大人はたくさんいます。

 

思い通りの人生なんて絶対ないよ、絶対に。

 

人は壁にぶつかり、悩み、考えることで自分をつくり、その壁を乗り越えることで自信を持って行くんだ。1番ダメなのは何もしないことです。何もしないヤツにチャンスはやってこない。

サッカーだってそうだろ、走ってるヤツにしかパスは回ってこない。

 

これから京明館高校は変わっていきます。でも、皆さん3年生も大事な生徒であることには変わりありません。これから卒業まで残り5ヶ月。最後まで自分と向き合って、友達を大切にし、出来るなら後輩たちを励まして、充実したと言い切れるような高校生活を過ごしてください。

 

 

 

大人になった今では本当によく分かる。きっと高校生だったらまだピンと来てないんだろうなぁと思う。どっちにしろ、今をしっかり生きなければならないんだよね、いくつになっても。

 

 

いやぁーーー、でもさ、打ったから、改めてわかったけど、翔さんすごいね、すごいよ。はぁーーすごい!!